「 保育士の給料が安い理由は? 」
- なぜ低いのかのワケ
- 安いままの原因
- 本当は安くない?園によっての給料
をまとめました。
保育士の給料が安い理由
- 運営側の人件費削減
本来であれば保育の質を保つために、運営費の7~8割を保育士の給与として当てなければなりません。
さまざまな運営理由で、
十分な給与が確保することができないという現状があるのです。
営利目的によって、人件費を削ってしまう園もあるといわれています。
昔から保育園の運営は、自治体や社会福祉法人が多くありました。でも、2000年以降は、保育所不足・待機児童問題が大きく取り上げられるようになりました。
そのため、株式会社やNPO法人などが運営する保育園が増えてきた運営側の変化も大きいんですね。
- 財源の確保が難しい
十分な財源が確保ができない状況なんですね。
- 国と都道府県、自治体から補助金
- 保護者が支払う保育料
- 保育料だけが運営費
場所によっては、簡単には上げられないのです。まずは、十分な財源が確保されなければ、なかなか給与が改善されませんよね。
- 保育士を軽視する歴史
昔は家庭で子どもを育てることが、一般的でした。
お金を払って子どもを預けるという考えは、全くなかった時代があったのです。もし働いていていても、祖父母や近所の人が協力して育てていたのですが、つながりがなくなりつつあります。
また、保育士は、保母さん・保父さんと呼ばれ、ただ子どもと遊んでいるだけと思われていました。
最近になり、命を預かる責任のある仕事として、注目を集めるようになり、保育士と呼ばれるようになりました。
まだ昔の考えやなごりがあり、保育士の仕事を軽視している人もいますよね。なかなか給与が上がらない原因でもあると思います。
なぜ低いままなの?
補助金が増えない
保育園の運営費として、国や自治体からの補助金は税金を使っています。
急激に税金をあげるわけにはいかないですもんね。
いくら待機児童問題が大きくなっても、保育園のためだけに簡単に使うわけにはいかないのです。その結果、保育園の補助金が増えず、給与改善には至らないというわけですね。
国の取り組みの効果が出ていない
2017年4月から国が打ち出した給与アップの対策が1つですね。
新たに副主任や専門リーダーなどの役職を作り、それぞれの経験や役職によって給与に加算される仕組みです。
まだ始まったばかりの対策なので、実際に保育士が給与改善され、上がったという
実感を得られるまでには、時間がかかりそうですね。
サービス業になっている
一般的には、サービスに応じた報酬をもらえるようになっていますよね。
保育サービスをみなが利用できるように、急激に保育料を上げるわけにはいかないのです。
だいたいの保育料の目安が決まっていることもあり、保育園自身が勝手に上げられないことも給与水準が低いままの理由になります。
そのため、仕方なく夜の副業をはじめるって保育士も増えてるんですね。
園によっては安くない?公務員と民間の格差
- 給与平均の差
- 平均月額は216,100円
東京練馬区の公立保育士
- 平均月額は331,601円
公務員は、やはり高水準であることが分かります。
- 昇給によって差が開く
公務員は毎年、順調に昇給することができます。長く勤めれば勤めるほど、給与が高くなっていくのです。
年功序列で給与が増えていくので、私立保育園の保育士と給与の差がどんどん増えていくことになります。
公立保育士の給与は、地域によっても変わってきますが、初任給は月収16~17万円です。
手取りは、13万円程度になってしまうため、始まりは私立保育園でも変わりません。
でも、勤務年数で確実に上がっていくのが大きいんですね。長く続けたい人には、
私立では給料は上がりにくく、厳しい状況ってことですね。
- 福利厚生の充実
年金は基礎年金と厚生年金ですが、公務員はそのほかに退職共済年金があります。
老後の生活まで安心感があります。有休取得率は私立や公立に関係ないのですが、勤務日数によって昇給があります。
そのため、結婚や妊娠を機に退職する人がおらず、
産休や育休を取って長く働く人が多いのです。
子育てのブランクがないため、勤続年数を積み重ねていくことができる環境となります。
まとめ
最近やっと保育士の職業に対して、責任のある仕事と理解されるようになってきました。
国や自治体でも、問題点を改善しようといった動きが出ています。
実際にいつ給料が上がるのか、気になりますね。
- 家賃手当で月7万まで支給
- ボーナスが年間80万
- 基本給が25万~
など探せば、条件の良い保育園はあるんですね。
今の園にこだわりがないなら、
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