保育士の個人面談のコツは?

  • 保育士の個人面談のコツは?
  • 保育士の個人面談で保護者への質問例
  • 個人面談で保護者と話す内容の注意点
  • 個人面談前の流れをチェック
  • 個人面談前に準備しておくと安心なこと

をまとめました。

保育士の個人面談のコツは?

緊張しても、いつも通りの笑顔で話す

面談に緊張はつきもの。緊張するのは、仕方ありませんが、保育士が緊張していると、保護者も余計に緊張してしまいます。

自分なりに気持ちを落ち着かせて、いつもの受け渡しと同様の対応ができるよう心掛けましょう。

 

保護者に共感しながら、話を聞く

例え、保護者の話に疑問があっても、「そうなんですね」とまずは、共感したり、寄り添いましょう。寄り添ってもらえたことで、保護者も安心して話ができます。

最初から、否定したり、話をかぶせたりすることは、NGです。

 

日常のひと場面エピソードを交えながら、子どもの様子を伝える

どんな話をするにも、1番イメージしやすいのは、エピソードを話すこと。

大まかに要点を話すことも必要ですが、特に伝えたいことは、エピソードを交えると良いでしょう。保護者もわかりやすく、印象に残ると思います。

エピソードでは、子どもの様子+保育士の対応まで話すと、子どもの様子と大人のするべき対応がわかり、保護者も参考になりますね。

 

保育士の個人面談で保護者への質問例

家庭での様子を話しやすい雰囲気を作る

「園では、野菜を残しがちですが、ご家庭ではどうですか?」

「食べない時は、園ではこんな風にしています」

とすぐに話してみたい気持ちになりますよね。

でも、先に保育園の様子や対応を話し過ぎててしまうと、保護者が話しにくくなってしまうことも。「そうなんですねー…」「家でも同じです」と、会話が続かなくなってしまうこともあります。

園での様子を伝えることも大切です。

 

でも、家庭での子どもの様子を知ることも個人面談の目的の1つ。

まずは、共感したり、話を引き出しながら、保護者が話しやすくなるような雰囲気作りを心掛けたいですね。

家庭での様子を聞けたところで、「こんな時は、保育園ではこうすると、食べられるんですよ」とアドバイスできると良いかもしれません。

 

伝えにくい時は、プラスの話もセットに

「最近は、お友達のことが気になり、手が出てしまうことがあります。」
「それだけお友達の存在が大きくなってきているのでしょうね。成長の1つですね」

受け入れ時の限られた時間では、なかなか核心に迫った話はしにくいもの。
個人面談の時がチャンスになります。でも、やっぱりマイナス面は、伝えにくい…。

伝えにくい時は、プラスの話、良いところや成長をセットにして話しましょう。マイナス面は、慎重になりすぎて話すと、上手く伝わらないことも。

でも、プラス面とセットにして話すと、はっきりとマイナス面を伝えても、悪い印象ばかりが残らなくなります。

ここぞというマイナス面を話す時には、是非セットで話してみてください。

 

園で悩んでいることは、隠さずに保護者にも相談する

「○○ちゃんですが、なかなか寝付けないことが多いです。」
「お家にいる時と同じように安心して寝かせてあげたいのですが、お家ではどのように寝ていますか?」

園で悩んでいることをあえて保護者にも相談してみましょう。

たしかに保育士は保育のプロ。
でも、子どもにとっては、家庭の延長線上に保育園があることが1番安心です。

また、保護者も家庭と一緒に子どもを見てくれていると感じることで、大きな安心感になります。園で悩んでいることは、正直に話して一緒に考えていくことも大事ですね。

 

家庭で協力をして欲しいことは、しっかりと話す

「着脱などは、興味がなく、あまり意欲がありません。ご家庭ではどうですか。」
「一緒に取り組んでもらうことはできますか」

家庭と一緒に子どもを見ていくことが大切と書きましたが、場合によっては、保護者へのお願いも大切になります。

例えば、着脱に対して、意欲がなく全て受け身の子がいるとします。でも、保育士の数も限られており、意欲のない子の身の回りのことを全て保育士が手伝うことは、難しいです。

そんな時は、

「園では、意欲がなく保育士の援助を待っています。でも、集団なので、すぐに援助したり、全てを手伝うことは、正直難しいです。ご家庭でも大人が全部やらずに、少しずつ、○○くんが自分で取り組む機会を設けてみてください。できた時には、沢山褒めてあげてください。きっと、○○くんの意欲に繋がっていくと思います」

など。

どうして欲しいか、どのように関わるかも具体的に伝え、最後にそこから見られる姿(見通し)を知らせてあげることで、保護者も協力的になってくれるかもしれません。

 

保護者の悩みを聞く、共感する

「お子さんのこと以外で、何か気になること、困ったことなどは、ありますか」

個人面談は、子どもの様子を伝えることが、1番の目的です。

でも、保護者と信頼関係を築いたり、歩み寄るチャンスがあるのも個人面談。
働きながら子どもを育てていると、実は、パパに不満を持っていたり、クラスではなく、保育園全体のことで何か気になっていることがあったりします。普段は言わないだけで、内に秘めていることがあったりするもの。

最後に質問をすることで、ちょっとした悩みを吐き出せてスッキリする保護者もいます。

1度、信頼をしてもらえれば、そのあとのグンっと距離は縮まりやすくなります。

また、園への不満も先に聞いておくことで、大きなクレームになる前に対策できることもあります。

必ずしなくてはいけない質問ではありませんが、時間がある時に聞いてみると良いかと思います。

 

保育士の個人面談で保護者と話す内容の注意点

マイナス面、プラス面ばかりを話さない

まずは、子どものプラス面を話し、一緒に成長を喜びましょう。

どうしても、伝えたい子どものマイナス面、気になる点は、必ずプラス面とセットで話します。

また、マイナス面をただ話すだけではなく「こう援助すれば、できますよ」とどうしたら、良いのかも一緒に話せると良いですね。

良いこと、悪いことを両方セットにして、話すことで、「この先生は、本当に我が子をよく見てくれているんだな」と安心する保護者も多いと思います。

どちらか偏った内容を話すのは、信頼関係を築いていくうえでは、オススメできません。

 

わからないことは、無理に答えず「確認してみますね」でOK

わからないことを無理に答えて、今後、話が2点、3点するのは1番避けたいこと。わからないことは、「他の先生に聞いてみます」でも大丈夫。

保護者は、あやふやな返答が1番不安になります。

確認したうえで、受け渡し時に自分から、

「こないだの件を確認したのですが…」と話せば、誠実に対応してくれる先生だなと安心してくれると思います。

 

どんな保護者かを考えたうえで、話し方を工夫する

保護者のタイプや今までの関係性によって、話し方を工夫する必要もあります。保護者のタイプによって、話すエピソードや話す内容の順序を考えてみましょう。

例えば、フランクに話すことを好む保護者の方には子どものおもしろエピソードを交えながら。

逆に面談としてしっかりと話したい保護者の方には、要件を伝えてからエピソードも話すなど同じ面談でも工夫が必要となります。

 

保育士の個人面談前の流れをチェック

  • 話したい内容の共有・まとめ
  • クラス担任間で相談
  • クラスリーダーなどに相談
  • 昨年度の面談内容の確認

面談で話す内容を決める前には、必ず担任間で話す内容を共有しましょう。自分が知らない子どもの姿を他の保育士が知っている場合もあります。

まずは、クラス間で話す内容を共有し、リーダーの保育士にも相談を。

また、昨年度の対応と真逆の内容を話しても、保護者は、混乱してしまいます。

昨年度の個人面談記録には、1度目を通しておくと良いでしょう。

 

  • 個人面談書類への記入、提出
  • 話したい内容の箇条書き
  • 訂正を考え、早めの提出

クラスで相談した内容を書き留めたら、最後は、主任や園長に確認してもらいましょう。

確認で訂正が入る可能性もあります。面談日から逆算して、主任や園長の確認後、訂正できるように早めの提出を心掛けられると良いですね。

 

  • 面談内容の記録
  • 面談中の話を記録する
  • その他、個人面談をして気になったことを書き留める

面談中の内容を書き留めることはもちろんですが、面談中の様子で気になることがあったら、書き留めておけると良いでしょう。

例えば、『子どものこんな姿について話した時には、少し表情が曇った』など。

ちょっとした記録が、今後の対応や来年度の面談に役立つこともあります。

 

保育士の個人面談前に準備しておくと安心なこと

+αで話したいことは付箋を貼る

普段の保育の中の何気ないエピソードや、そこからつなげたい+αの内容がある場合は、付箋を貼っておくのも手です。

記録に残す必要のない内容でも、面談では、付箋があるかないかで話しやすさが変わります。面談に慣れていない新人時代には、オススメの準備です。

 

声に出して、練習してみる

記録に書いては、みたものの実際に言葉にしてみると難しいことも。記録を見ながら、自分の話し言葉として、実際に声に出してみると良いと思います。

全員分の練習をする必要は、ありませんが、何度か練習しておくと緊張せずに言葉にできるようになります。

 

時間配分を記入しておく

記録では、すぐに終わりそうな内容でも、話してみると、時間がかかってしまうこともあります。

言葉にして練習した後には、おおよその時間配分もメモしておきましょう。面談を進行する時の目安になります。

時間内で面談を終わらせやすくなり、『時間が足りずに伝えられなかった』ということも防げます。

 

まとめ

  • 保育士の個人面談のコツは、緊張してもいつもの笑顔を忘れなければ大丈夫
  • いつもの対応よりも少し核心をついた話を意識する
  • 保護者によって、面談の内容を工夫することが大切
  • 面談前には、事前準備をしっかり行うことがポイント
  • 自分なりの+αの準備で不安は解消できる

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