「保育士の公立と私立の違いは?」
- 公立と私立の違い
- 給料だけでないリアルな声
- 経験者が語るメリットデメリット
をまとめました。
目次
保育士の公立と私立の違い
一言で伝えると
- 運営する機関が違う
てことで、働く環境が異なるんですね。
公立保育園は地方自治体が運営しているため、地方公務員となります。
そのため、保育士資格の他に公務員試験に合格する必要があります。各種手当や処遇は充実しており、勤続年数が長くなるにつれて給料もあがるといった安定も得られます。
私立保育園は社会福祉法人、NPO法人、企業など運営しており、保育方針は園によって多種多様です。
- キリスト教などの宗教
- 食育
- 英語教育
- スポーツ
など、その園によって特色がみられます。自分の保育観にあった園であれば、より一層やりがいが感じられるでしょう。
- 異動のあり・なし
公立保育園では数年に1度(おおよそ3~5年)異動があります。
また、移動先は保育園とは限らず、
- 学童
- 児童養護施設
- 子育て支援センター
等にある可能性もあります。私立保育園は基本的には異動はありません。
同じ園長の元で、周りの職員と時間をかけて信頼関係を深めていくことが出来ます。
通勤に関しても、条件の良いところを選びやすいです。ただし、系列保育園がある場合は異動の可能性もあるようです。
- 勤務時間は公立のほうが少ないかも
業務は同じなので、園次第かもしれません。
日中は保育を行っているため、それ以外の書類、環境の対応、保育・行事等に関する準備は勤務時間外にかかってしまったり、持ち帰りをすることもあります。
ただ、私立保育園は独自の保育方針に関したカリキュラムがあったり、行事に力を入れていたりするので、プラスアルファで時間が必要な場合も。
公立では、働く環境ができているので、
- 余裕がある=急な穴を埋められる
って点で、勤務時間にしわ寄せがこない特徴があります。
公立と私立の給料を比較
- 最初はあまり変わらない
公立は地方公務員だし、お給料が高くて安定している、というイメージを持たれる方が多いと思います。
実際に、比較してみました。
全国平均 216,100円
公立 331,601円
全国平均 573,800円(月給2.6か月分)
公立 1,399,066円(月給4.2か月分)
全国平均 3,167,000円
公立 5,378,278円
参考:
厚生労働省「平成26年度 賃金構造基本統計調査」
東京都練馬区「平成26年度 職員の給与の状況」
初任給は公立、私立ともに平均17万円とほとんど差はありませんが、勤続年数があがるにつれて、公立は昇給していきます。
公務員と同程度の収入が得られるようになるわけですから、先を見据えた安心もありますよね。
- パートや非常勤も同じ傾向
また、パートや非常勤保育士に時給に関しては、
- 公立:1200~1600円
- 私立:1000~1200円
といったところが平均的のようです。
正規保育士でないパートや非常勤保育士でも、やはり公立保育園の方が給料は良いようですね。
経験者が語るメリットデメリット
公立の良いところ悪いところ
公務員ならではの安定感
公立保育園のメリットは、やはり保育士であると同時に地方公務員であり、給料や福利厚生の充実、社会的地位の安定ではないでしょうか。
そのため、女性は
結婚・出産後も育休をとり、現場に戻る方がほとんどですね。
研修もよくありますので、スキルアップにも繋がります。
なるには大きな壁がある
また、公立保育園で働くためには公務員試験に受からなければなりません。
地方公務員の保育士は
- ごくわずかな枠
- 毎年、高倍率
- 年齢制限がある
のでいつまでも受けられるわけではありません。早めのうちから対策をとっておいた方が良いでしょう。
保育園以外の業務につくことも
- 児童養護施設
- 助産施設
- 障害児入所施設
など、イメージしている保育園とはガラッと変わる環境になることがあります。
希望が通らないケースも多いので、
「どこでもやれる」って覚悟を決めた人でないと長く続けられないかもしれません。
物足りないかも
私立保育園と比べると保育・行事内容が緩やかなことではないでしょうか。
私立保育園で8年
↓
公立保育園の非常勤保育士
として勤めておりますが、日々物足りなさを感じております。
公立は、
異動もあり、園長、副園長、上司が変わるので、仕事のやり方もその都度変わるんです。
- 目標が定まらなかったり
- 人間関係の形成が難しい
と思う面も出てくるかもしれませんね。
私立の良いところ悪いところ
やりがいを持ちやすい
私立保育園のメリットは、なんといってもやりがいでしょう。
保育園によって特色は様々ですから、いくつかの園を見学して、自分の雰囲気に合った職場を見つけられます。
また、公立保育園と比べると若い先生も多く、同年代の先生たちと楽しく働きやすいです。
時に励ましあいながら志気を高めていくことが出来ます。異動がないので、職員間での連帯感も強くなり、長く働いた分だけ居心地も良くなります。
行事が活発的に行われる
カリキュラムもしっかりしており、運動会・発表会・作品展などの行事は大々的に行われているところが多いです。経験を積み重ねることにより、
「こんなことをやってみたい!」
という自発的に仕事が出来るようになるでしょう。
また、地域交流を大切にしている園も多く、人と人との繋がるぬくもりを感じられますよ。
仕事量が多い
充実した保育・行事内容に対する仕事量の多さです。
私立保育園はマンモス園と呼ばれるような大人数の園もありますので、人数は多ければ多いほど準備物などは増えますね。
仕事量に見合った給料を求めると、低く感じるのではないでしょうか。
また、家庭や子育てと両立するのが難しいと感じる方も多く、結婚・出産を機に退職する人も多く見られます。
就職するなら公立と私立どっちがいい?
- 安定を求めるなら公立、やりがいを求めるなら私立
保育士になるにあたり、自分が考える基準に対する優先順位を整理することによって、どちらを希望するかが見えてくると思いますよ。
また、それぞれのメリットやデメリットを考え、はずせない条件を満たした場所で働きたいですね。
- 保育園以外でも働けるか?
- 給料より、仕事の中身を重視するか?
- 同じ年代と働きたいか?
など、色々な質問を自分自身でしてみると、答えが出てきそうですね。
まとめ
公立保育園、私立保育園にはそれぞれに良いところがたくさんあります。
噂に振り回されず、実際に見学してみて自分の保育観や雰囲気に合った園を見つけることが、楽しく長く仕事を続けられるコツではないでしょうか。
- 家賃手当で月7万まで支給
- ボーナスが年間80万
- 基本給が25万~
など探せば、条件の良い保育園はあるんですね。
今の園にこだわりがないなら、
生活が少しラクになる可能性もあります。
具体的な比較ができるよう、保育士求人のプロに任せると間違いないですね。
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