「保育士は何歳までできる?」
- 定年まで働ける人の割合
- 男性保育士は何歳まで働けるのか
気になる点をまとめました。
保育士は何歳までできるのか
- 65歳まで働ける場所も増えてきた
保育園は、大きく「公立」と「私立」に分けることができ、どちらも、多くの場合が一般企業同様に「定年制度」を取り入れています。60歳定年であることがほとんどです。
近年では、年金の受給年齢が65歳に引き上げられたことにより、65歳定年とする法人も増えています。
公立の場合、保育士は地方公務員となり、地方公共団体が定めた定年制度が適応されます。地方公務員には65歳までの再任用制度があり、定年後も保育士として現場で働く選択肢もあります。
- 「保育ママ」って選択もできる
家庭的保育事業(保育ママ制度)といわれ、少数の子どもを自宅などで保育する事業です。各自治体によって制度が異なりますが、保育士としての経験を十分にいかし65歳まで働くことができます
保育士が慢性的に不足している保育現場では、年齢による制限はないようです。保育士の有効求人倍率は増え続け、常に需要があるともいえます。
勤務の形態も、
- 正職員
- 非常勤
- 時短勤務
などさまざまあり、
自分の心身の健康状態や家族のニーズにあわせて、仕事を続けることが可能です。
定年まで働ける人の割合
- 1割ほどと予想される
保育士の離職率は10.3%。そのうち、経験年数7年以下の保育者が半分をしめています。
14年以上の経験年数があるベテラン保育士は、約28%。
定年まで働き続ける保育士の割合は、ほんのわずか1割前後と予想できます。経験年数が増えるにつれ、離職率は下がる傾向を考えると、実際は、もっと少ない数字かもしれませんね。
ところが・・・
- 再び再就職をする人が多い
現実、保育士は離職率が高いといわれる職業です。離職理由は、給与や職場環境の問題が多いようです。
問題点が改善されるなら、保育士とし再び保育現場に復帰したいという希望も多い実態もあります。
出産や育児によるライフステージの変化のため
一時離職をして、短時間勤務やパートとして勤務形態を変えて再就職する保育士も少なくありません。
国家資格であるにもかかわらず、給与が低いといわれている職業です。
特に男性保育士の場合は、生涯の仕事として続けていけるのでしょうか?
男性保育士は何歳まで働ける?
- 定年まで働けるが、待遇を不安する声も
- 保育士の平均年収が239万円
- 全職種平均で、366万円
勤続年数、平均年齢の違いはあるものの、
平均給料よりもかなり低い実態があります。
男性保育士=60~64歳で平均377万円
家族を養うことができるのか。家族形態や他の収入源の有無にもよるでしょう。
- 公立と私立では、増え方が違う
昇給、賞与、福利厚生が充実しているので、
経験年数を重ねていけば安定した収入が保証されます。
管理職を目指して昇給試験を受けたり、保育士以外の資格やスキルもいかして、
手当てを付加して収入を増やすことが可能です。
また、
定年までいけば、まとまった保育士の退職金がもらえます。
でも、定年まで十分な収入で家族が暮らしていいけるかの不安の方が、男性保育士の本音でしょうか。
いまだに根強い女性社会
男性保育士の数は少しずつ増え続け、総務省国勢調査2010年の推計によると、保育士の2.8%が男性。2000年の調査より2倍以上増えています。
でも、いまだ97%は女性が占める職場なのです。社会的に認められ、必要とされてきている男性保育士。
保育士資格を有する男性保育者は約6万人(平成27年度)。そのうち、就業しているのは約30%。
資格取得後、保育士として
- 働かない
- やめてしまう
という選択をする背景には、給与待遇の問題が大きく関係しているといえます。
定年制度により、60もしくは65歳まで働ける環境にはあるけれど、男性保育士が定年退職まで職務を全うするには、まだまだ多くの改善が求めらる現状ですね。
まとめ
保育士は、制度上では60または65歳まで働くことができる職業です。
さまざまな理由で定年まで勤続が難しい場合も、勤務の形態を変えることで保育士として働くことが可能です。待機児童問題、保育士不足がなかなか解決されず、今後も保育士の需要は続くことでしょう。
給与等の待遇も、長い年月をかけ、少しずつ改善されつつあります。こうして一歩一歩、保育士の立場が少しでも良くなっていくことで、定年まで働ける可能性も高まっていくことでしょう。
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