保育士の実習生へのコメント例文は?指導助言する時のポイントも解説!

保育士の実習生へのコメント例文は?

  • 保育士の実習生へのコメント例文は?
  • 実習生へのコメントで使ってはいけない言葉の例
  • 実習生へ指導助言する時のポイント
  • 実習生へ指導助言する時の注意点
  • コメントを書く時に大切にすべき点

をまとめました。

保育士の実習生へのコメント例文は?

ネガティブな内容ばかりの時

保育士の実習生へのコメントがネガティブ

日誌の内容をひろって、共感して褒める

「保育士の活動を良く見ていますね」
「積極的に子ども達と関わっていますね」

慣れない実習に実習生は、緊張の連続です。ちょっとした失敗から、すぐに落ち込んでしまうことも…。

そんな時には、実習生の行動を褒めてあげましょう。

また、「3日目おつかれさまでした」など、ねぎらいの言葉をかけてあげても良いですね。

 

ポジティブな内容ばかりの時

はっきりと、反省点を伝え、振り返るきっかけを作ります

「〇〇君の喧嘩の仲裁にすぐに入りましたね。その時、保育士は、どうしていましたか」

 

中には、反省点に気付かないな実習生もいます。できていなかったことも、そのまま流してしまい、振り返らないことも…。

そんな時には、もう少し考えて欲しい場面を挙げてみてください。ネガティブになれとは、言いませんが、自分の行動を振り返るきっかけをあげることも大切です。

 

内容が薄いと感じた時

更に掘り下げた質問をして、実習生に考えさせます

「〇〇の時、保育士の対応は、どうでしたか」
「今日は、〇〇君の喧嘩の仲裁に入っていましたね。また同じ場面があった時には、どうしたいですか」

保育士の配慮、子ども達の様子も考えられるよう、質問してみてください。質問されると、更に掘り下げて、考えることができます。

考えるきっかけを与えることで、自然と日誌にもその内容が反映されると思います。

 

ミスを反省してる内容があった時

反省している、落ち込んだ気持ちに寄り添い、次への生かし方をアドバイス

「あの場面の対応では、悩んだ様子ですね」
「同じような場面があった時には、まず、こんな声掛けができると良いですね」

まずは、気持ちに共感し、寄り添いましょう。寄り添って、終わらせてしまうのではなく、なぜ、反省点になったのかを考えられるきっかけも作りましょう。

きっかけを与えることで、『できなかった』だけではなく、『次はこうしてみよう』という意欲につながります。

 

実習でやりたいことが明記されている時

やりたいことを引き出し、経験できるように相談にのる

「どんなことを子ども達と一緒にやってみたいですか」
「紙芝居や読み聞かせなど、実際に子どもの前でやってみましょうか」

やりたいことがあっても、実習生からはなかなか言い出せないものです。また、失敗をすることが怖く、1歩を踏み出せないことも…。

そんな時は、『失敗するのは、当たり前』と、温かく見守ってあげましょう。

 

そして、経験できる機会を設けてあげるだけで、実習生にとって、実りある実習になることでしょう。

 

実習生へのコメントで使ってはいけない言葉の例

実習生へのコメントで使ってはいけない言葉

強く否定するようなコメント

「〇〇しないでください」

文章で、否定をしても、なかなか意図は、伝わりません。

また、実習生にも良いイメージは、ありません。どうしても、強く否定してでも、伝えたいこと(例えば、とても危険なこと等)は、直接言葉で伝えましょう。

 

誤字、脱字、しゃべり言葉

「子どもといっぱい遊んでましたね」

上の文章は、しゃべり言葉(正しくは、話し言葉)になります。

  • 『いっぱい』は、書き言葉では『多く』
  • 『遊んでましたね』も、正しくは、『遊んでいましたね』

また、特に多いのは、『ら抜き言葉』(食べ(ら)れる)や『い抜き言葉』(食べて(い)ます)も注意が必要。

誤字、脱字がないかもしっかりと確認して、正しい文章でコメントを返せると良いですね。

 

固定概念を持ったコメント

「〇〇君は、いつも目立っています」

たしかに、行動が目立つ子どもはいます。

ただ、今までの自分との関係性や、子どもそれぞれの事情があります。『こんな子』と、くくって、話したくなることもありますが、実習生にとっては、初めて会う子ども。

その子の特性の話も大切だと思いますが、自分の強い固定概念で、コメントをすることは、やめましょう。

まずは、実習生の目にどう映り、接したのか、素直に引き出せると良いですね。

 

実習生へ指導助言する時のポイント

専門用語の使い方も知らせる

実習生へ指導助言する時のポイント

 

保育業界には、専門用語が多くあります。

例えば、

  • 『お昼寝』→『午睡』
  • 『着替える』→『着脱』

など、用語の使い方も知らせてあげましょう。

ただ、保育園の方針によって、使い方が違う用語もあります、あくまでも、実習中の自園での使い方として、伝えてあげましょう。

 

わかりやすい表現を心掛ける

長い言い回しのある文章は、実習生には、伝わらないことも…。

要点は、わかりやすくまとめて、書きましょう。例を出すと、さらにわかりやすくなりますね。

 

危険なこと、気になることは、しっかりと伝える

本当は、口頭で伝えることが1番です。

でも、日誌の内容や、できごとによって、日誌でしっかりと伝えることも大切です。

 

危険と伝える時には、

  • 危険の具体的な場面
  • 適切な対応

など、細かに指導していく必要があります。

しっかりと考えてもらうことで、保育士の責任感を感じてもらえるでしょう。

 

実習生へ指導助言する時の注意点

自分の保育の価値観だけで、コメントしない

実習生へ指導助言

保育観は、人それぞれ。自分の保育観、法人の保育観を伝えていくことも大切ですが、他の考えを否定するようなことは、やめましょう。

何日かある実習期間で、他の保育士から、指導を受ける場面もあると思います。

 

法人の理念にのとって、コメントすることで、実習生もわかりやすいですね。

安心して、実習期間を終えられるでしょう。

 

指導に困った時には、他の保育士に相談する

指導する立場といっても、経験が浅い場合は、わからないこともたくさんあります。

わからないことを曖昧に返答するのは、1番NG。他保育士に助言をもらったり、相談してみましょう。

 

実習生にとって、実習先の保育園から受ける影響は、大きなものです。

実習生の今後のことも考え、返答の仕方も考えていきましょう。

 

日誌は、実習生の学校関係者も見ることを前提に記入する

実習日誌は、保育士と実習生がやり取りだけに使うものでは、ありません。

時に、在学中の学校で、後輩の見本として、使われたり、学校の職員が複数目を通すこともあります。

それだけ、実習日誌とは、今後の大切な資料になるのです。そのことをしっかりと頭に入れたうえで、記入するようにしましょう。

 

コメントを書く時に大切にすべき点

ねぎらいの言葉から始めると、柔らかい印象に

実習生をねぎらう

要点から書き始めることは、大切です。でも、実習生が読みたいと思うコメントを書くことが、1番大切。

まずは、「1日目おつかれさまでした」「3日目どうでしたか」とねぎらいの言葉で始めて見てください。

 

ねぎらいの言葉は、優しい印象を与えます。毎日、気の張っている実習生にとって、保育士からの優しい言葉掛けはとても嬉しいものです。

その後の指導も受け入れやすくなると思います。

 

形式にこだわり過ぎず、自分の言葉で、コメントを書く

コメントに困った時、どうしても、定型文などを参考にしますよね。

でも、経験年数や、保育園の雰囲気によっては、定型文を使うと違和感を感じることも。

保育士1~2年目では、わからないことも、たくさんあると思います。わからない時は、知っているようなコメントを返す必要はありません。

日々、保育をする時に自分が気に掛けていることを、自分の言葉で伝えてみましょう。

 

日中のあなたの保育する姿を見ている実習生には、しっかりとあなたの保育への思いは伝わります。

無理に書いた定型文のようなコメントより、ずっと、伝わるはずです。

 

明日につながるような、励ましの言葉も大切

最後は、励ましの言葉をかけてコメントを終わらせてみてください。

「明日は、4歳児クラスですね」
「どんな姿が見られるか、楽しみですね」

と、背中を押してもらえると嬉しいもの。

きっと、明日の実習の意欲にも、つながると思います。

 

当日、実習をしたクラスより、大きい学年なのか、小さい学年なのかによって、声掛けは、変わりますね。

学年によったアドバイスをプラスしてあげられると、スッと入っていきやすくなりますね。

 

まとめ

  • 保育士の実習生へコメントを書く時には、相手の気持ちに寄り添うことを意識
  • 言葉の使い方で、コメントに対する印象は変わる
  • 気持ちに寄り添いながらも、保育士としての専門用語や知識は、しっかり伝える
  • 法人理念や保育観を頭に入れて、コメントすることが大切
  • 良い雰囲気の中、実習ができるよう、相手を思いやる言葉の掛けも必要

 
 

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