- 担任の悩み
- 接し方のアドバイス
- 2歳児の遊びの一覧
をまとめました。
保育士で2歳児の接し方がわからない理由
自己主張が強い
自分ひとりの世界から、周りとの関わりが生まれてくるのが2歳児です。
遊びの中で、他の人と大きく関わってくる点が、特徴です。
「あの子が取ったから、自分のがなくなった!」
という、理解が出来るようになり、相手に対して負の感情を強く持つようになります。
自分の物は自分が使う!
という意志をなかなか曲げてくれませんね。
- 主張はこだわりが強く
- やれるまでガマンできない
事が多いです。
「自分こそが!!」
という思いが強くなる分、自己主張の強さが保育士の負担になってしまうのです。
イヤイヤ期の真っ只中
第一次反抗期とも言われます。
先ほど紹介した通り、自己主張が強いので、自分が中心に回っていくと思っている2歳児さん。
他者と関わる中で、自分の思うようにうならないことが増えていきます。
様々な能力が急激に発達するため、自分でできることも増えてきます。
選択する力を身につけると、
- 「やりたくない!」
といった感情を出すことが多くなり、困らせます。
発達の差が大きい
年齢が小さいほど、生まれた月齢によって差が大きいんです。
2歳児は月齢だけでなく、個々の発達段階の差が大きい事が特徴です。
- 運動能力
- まわりを見る力
- 考える力
どれも差が大きいので、全体に指示が通る事はほとんどありません。 興味の対象も違うので、
クラスみんなで何かする事が困難です。
保育士は、ひとりひとりの発達段階を把握して、個々に合わせた保育を心がけましょう。
好奇心が旺盛すぎる
行動範囲が広がって、新しい物に触れる機会が増える年齢です。
気にしなかった物に対しても、関心を持つので、
- 「これはなに?」
- 「なんで?」
と質問が多くなります。
広い興味に対しての対応も難しいところです。
「ちょっとまってね。後で。」
と言っても、待てなくて、グズってしまい対応が難しいです。
2歳児担任の悩み
- 自己主張のぶつかり合い
2歳児にとって、自分の思いを言葉や行動にする事は大切です。
- 全てガマンさせる
- 気持ちを言葉にさせないでおく
と、大きくなってトラブルの原因になることもあります。
だからこそ、個々の思いをくみ取ってあげたいですよね。
でも、経験を積まないと、慌ててしまってうまく対応できないとこも多いですね。
- すぐに手や足が出てしまう
トラブルになった時に、何が原因なのか言葉に出来ない事が多い2歳児。
上手く言葉に出来ないと、
嫌な気持ちを伝えるために、相手を攻撃してしまう事があります。
ケガするような事例があると、保育士の心もどんよりしちゃいますね。
- どこまで手を出せばいいかわからない
先述した通り、運動能力が著しく発達しますが。
でも、
- まだ頭が重く転びやすい
- 手先は不器用
だったりするので、どんな援助をすべきなのか迷いますね。
やりたい気持ちを大切にしたいけど、どこまでやらせる?
手を出せば成長の妨げになる?
なんて疑問を持つことも多いですね。
ベテラン保育士であっても、永遠のテーマです。
接し方の3つのアドバイス
トラブル時は個別に話を聞く
自己主張がぶつかってトラブルになったら、2歳児の場合、まず個別にその理由を聞いてみましょう。
気持ちが高ぶっていて落ち着いて、自分自身の気持ちと向き合えない子が多いからです。
また、相手の顔が見えると、
- 冷静になれなかったり
- 相手が気になって本当のことが話せない
場合もあるからです。
もちろん、聞いてもうまく伝えられないこともあります。
状況から判断して
保育士が代弁し、質問に答える形で思いを汲み取っていきます。
共感してあげることが大切
言葉が発達して、自分の不満を口にすることが多くなります。
でも、まだ2歳児なので、うまく表現できない時が多いんですね。
「○○だから、□□だったんだね。」
と 共感してあげます。
自分の気持ちを聞いてもらえることがわかり、言葉で気持ちを伝えられるきっかけになります。
あなたのことを信頼してくれるようになりますよ。
- どうすれば良かったのか
を投げかけて、一緒に最善の方法を見つけてあげるといいですね。
ケンカをしてしまっても、自分が悪かったといった気持ちを感じ取れたら、
「悪かったところがちゃんとわかることがすごく素敵なことだね。」
と褒めてあげてくださいね。
子ども同士の言い争いが絶えない毎日ですが、保育士が共感してあげることで、安心感も生まれます。
トラブル時は、その場で話す
自分の取った行動で相手が傷ついたりケガしたことが、理解できるようになってきます。
だからこそ、トラブルになったその場で
- 「それはしてはいけないことだ」
とはっきり伝えることが必要です。
時々、気が付かないうちに乱暴して、後から伝え聞くケースがありますよね?
「あのとき○○したの?」
と問いただすべきではありません。
だって、覚えていないことがほとんどですから。
2歳児の担任にとって必要なのは、トラブルの多い子には、特によく注意してみておくことです。
現場を押さえるためですね。
何かしてしまったら、
その時、その場ですかさず伝えるようにしましょう。
言葉に置き換えてきちんと話す経験をさせてあげることが必要です。
子どもの「やりたい!」をつぶさない
2歳児はとにかく「自分でやる!」と言って大人の手を借りることを、拒むようになります。
保育士が手伝えば早く終わることも自分でやりたがって、でも、思うようには上手くいかなくてイライラしてしまう。
「自分でやりたい。」という気持ちは伸ばしてあげたいところです。
一人ではどうしてもできない作業をしている時は、
「ここだけ、ちょっと難しいからお手伝いさせてほしいな。」
と、 かなり下手に出た話し方でお手伝いしました。
自己肯定間も高まるので、子どもの成長には欠かせない援助です。
忙しい日々の保育の中で、ついつい先回りしてやってしまおう。
と、考えてしまうものです。
でも、ぐっとこらえて、適切な見守りと援助をしてあげましょうね。
遊びの一覧!2歳児用の過ごし方
お外
- 体を動かせる遊び「鬼ごっこ」
簡単で大人数で楽しめるので、いつの間にかたくさん体を動かせるんですね。
運動能力が発達する2歳児は、「戸外で思い切り体を動かせる遊び」を取り入れていくことが必須です。
誰が鬼なのかがわかりやすいように、紅白帽子をかぶって鬼の色を決めるといいですね。
複雑なルールに対応できるようになってきたら、「色鬼」もオススメです。
鬼が言った色をみつけて触りに行きます。その前に鬼に捕まったらアウト。
という単純なルールですが、色を知るきっかけにもなります。
- 手触りによる豊かな感覚が身につく「砂場遊び」
- 「人生を学ぶ」
- 「遊びの宝庫」
などと言われるほど大切な遊びです。
砂は日によって水分量が違い、その感触を変化させます。
変化を感じられる
- 砂場の環境
- 玩具選び
も保育士の腕の見せ所です。
砂場で使える玩具を準備しておくと、遊びが一層発展するので、
- 型抜き
- スコップ
など、十分な数を準備しておくことが大です。
砂場の砂も2歳児が扱いやすい固さに調整するために、あまりに固い時には耕しておくといいですよ。
ままごと遊びも砂場遊びを通して、先生や友達との関わりに繋がるので、おすすめです。
- 季節の草花や実
などを取り入れると、季節感も感じられるので、是非取り入れて欲しいです。
砂の状態も
- サラサラ
- 手で握ると固まる
- ドロドロと流れる
など、前日の天候に寄る偶然の砂の固さを実感して、楽しむのもいいです。
保育士があえて、水分量を調整して、子どもに感触を味合わせてあげるのもいいですね。
山づくり→トンネル作り→川づくりと発展させていくと、何時間でも砂場にいられるほど子ども達を夢中にさせます。
- 好奇心を満足させる「お散歩」
「お散歩」といっても2歳児にとっては、新しい世界が広がる素晴らしい機会です。
いつもの園を離れて少しだけ離れた公園に出かけたり、自然に触れたりすることで、普段得られない体験をすることができます。
散歩の道中に、交通ルールが学べるのもいいですよ。
保育士はお散歩に行ったら、そこに咲いている花や木、木の実などについて子ども達と話ができるように、下調べしてから行きましょう。
- トイレ
- ごみ箱の位置
- 安全面
については、特にしっかり見ておくことが肝心です。
散歩先の公園の遊具を使うのも、楽しみの一つです。 体をたくさん使って歩き、遊び、自然に触れられるので子ども達はお散歩が大好きです。
室内
- おままごと
おままごとをする中で「会話」が始まります。
始めは一人で家にいるお母さんも真似をするところから始まります。
- お料理を作ったり
- 洗濯物を畳んだり
して、お母さんになりきる子がほとんどです。
次第に近くの保育士にできた料理を、食べて欲しくて持って来たり、友達と一緒に作ったりするようになります。
「どうぞ。」
「ありがとう。」
という言葉から広がる会話で人間関係ができていきます。
- 工作遊び
- スタンプ
- お絵かき
といった簡単にできるものを使って、できたものを丸めてアクセサリーにしたり、体に身に着けてあげるととっても喜びます。
- ペン
- クレパス
- 色鉛筆
など、貼るものも糊、テープなど色々な種類を用意してあげることがポイントです。
色が付いたものも、たくさんあるといいですよ。
画用紙や折り紙、包装紙、空き箱、リボン、など、種類別に並べて置いておくことで、選ぶ素材も自分なりに工夫して使うようになります。
ハサミなど危険を伴うものは、保育士が近くで見守れる時に使うように、伝えておきます。
2歳児は細かい作業ができるようになる時期です。素材の違いにも良く気が付き、使い方を考えられるようになっていきます。
出来上がったものを大切にできるように、名前を付けて飾ってあげると、達成感につながりますよ。
- ごっこ遊び
おままごと、工作遊びの発展系と言ってもいいです。
例えば、ピザ屋さんごっこをするとして、
- ピザを作ることを楽しむ子
- 売るのを楽しみにしている子
- お客さんに提供したい子
それぞれがお店屋さんの誰かになりきって遊ぶことで、2歳児の成長に大きく関わります。
なりきりグッズとして簡単なエプロンをつけてあげたりするのも喜びますよ。
ヒーローごっこも男の子に人気ですよね。
単なる戦いごっこにならないように、環境を整えてあげることが大切です。
例えば、ヒーローの基地を作ってあげたり、特別になるように、マットで前転やジャンプができるようにしてあげるのもいいですよ。
まとめ
2歳児は扱いにくいと感じることが多いのも事実。
でも、その分純真で、真っ直ぐで、嘘がない時期です。
夢中になって遊ぶので、遊びの中で伸ばせる保育を目指したいですよね。
トラブルが多いのは順調に成長している証拠だと思って、広い心で対応しましょう。
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